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Open Media Lab.
オープンメディアラボ

タッチタイプ
Touch Type

本ページでは,キーボードを見ずに入力するためのスキル「タッチタイプ」について,効果のある練習ソフトウェアの紹介とその練習方法を紹介します.

はじめに
Introduction

コンピュータ、インターネットの劇的な発展により、職場や生活の場の至る所にコンピュータが普及してきています。これに伴い、私達が習得しなければならないリテラシはこれまでの「読み・書き・そろばん」のほか,更に「英語・パソコン」の学習が以前にも増して重要になりつつあります.

リテラシ(literacy):本来は「識字力=文字を読み書きする能力」を意味し,「コンピュータリテラシ」または「情報リテラシ」は「情報機器やネットワークを活用し,情報やデータを取り扱う上での必要な知識や能力」を指します.狭義では「コンピュータを操作できること」を表し,従来までは,「コンピュータの基礎的理解」「Microsoft Office等の事務処理アプリケーションの操作」等が主な内容であったが,近年ではこれらに加え「ネットワークの基礎知識」「ホームページ作成」等も加えられつつあるようです.

筆者は「パソコン」の基礎学習で最も大切なことは「タッチタイプの練習」であると考えます.

美佳のタイプトレーナー
Mika's Type Trainer

美佳のタイプトレーナー」(以下,「美佳タイプ」)とは,今村二朗先生が開発されたタッチタイプ練習ソフトです.「美佳タイプ」は、筆者自身も大学1年生の時に利用した、知りうる中で最も優れたタイプ練習ソフトです。最近ではゲーム性に富んだ楽しい練習ソフトが沢山ありますが,「美佳タイプ」の優れた特徴として,

  1. 必要十分な語彙辞書を備えており,
  2. シンプルで,
  3. 軽量であること

が満たされていると考えます.ちなみに当時はWindowsではなくMS-DOSと呼ばれる基本ソフト上で動作するものでした。

タッチタイプ(touch type):「タッチタイピング(touch typing)」「タッチメソッド(touch method)」など様々な表現があります.「ブラインドタッチ」は和製英語で,2000年に実施されたIT基礎技能講習では「ブラインドタッチは差別的表現でありタッチタイピングと表現するように」と指導されていたそうです.筆者は主に「タッチタイプ」を利用し,次に「タッチタイピング」を用いています.

参考までにgoogleでの検索結果(2006.11.2現在)は,

となりました.

ソフトウェアの取得と導入
How to Install

  1. 美佳のタイプトレーナーのホームページから「MIKATYPE.LZH 美佳のタイプトレーナー Ver2.06」をダウンロードしましょう.
  2. このとき,プログラムはLZH圧縮によって圧縮されているため,「Lhaz」等の解凍ソフトをインストールしましょう.
  3. プログラムを解凍すると,「mikatype」というフォルダが生成されます.
  4. その中の「mikatype.exe」を実行すると本ページのトップに表示されているトップ画面が表示されます.

「美佳タイプ」は非常にコンパクトに作られているため,フロッピーや最近良く使われているUSBフラッシュメモリ等に入れて持ち運ぶことができます.プログラムの終了時に練習時間や最高入力速度等を自動的に記録するため,書き込みができないCD-R等での利用はあまりお勧めできません.

タッチタイプ練習の準備と心構え
Preparation

タッチタイプは正しく練習すれば2週間程度で習得できるものとされています.にも関わらず日本では欧米に比べてタッチタイプができない人の割合が多いと聞きます.筆者はこの理由として「日本語」や「情報教育」に問題があると考えています.

日本語の問題:欧米,例えば英語圏の場合,「abc」を学習することは即ちキーボードにプリントされた「abc」を押せば良いことが明らかですが,日本語の場合,英文字が26文字に対して,日本語を「かな」配列で入力する場合にはひらがなの場合50文字を覚えなければなりません.近年では一般に覚えるキーの数を英文字に合わせて入力する「ローマ字」入力が一般的ですが,その場合,ローマ字表記に関する知識を必要とし,習得には多くの時間がかかると思われます.
情報教育における問題:コンピュータにおけるローマ字入力方式を行うためにはローマ字表記について正しい知識が必要となります.現在ローマ字を学習するのは小学校ですが,現在の小学校教育におけるローマ字学習は国語学習に必要なローマ字学習の意味合いが強く,情報教育においては「ヘボン式」での入力を推奨していないようです.

これから学習する人は,ローマ字でのキーボード入力をお勧めします.

キーボードは「F」と「J」に突起があり,人差し指を沿え,その他の指を横1列の他のキーの上におきます.

「A」「S」「D」「F」「G」「H」「J」「K」「L」「;」
「小」「薬」「中」「人」「人」「人」「人」「中」「薬」「小」

人差し指だけは2列担当し,その他の指は1列を担当します.特に,「ASDF」と「JKL;」に置いた指の状態を「ホームポジション」と言います.

ホームポジションに指を置き,「G」と「H」の間と,両目の中心位置,画面の中心線が一致するように座ります.

この時,肘が90度以下に曲っている場合は,椅子の高さやキーボードの位置を調整して肘が90度以上に開くようにして手に負担がかからないようにしましょう.筆者の場合,肘を概ね150-160度程度開いた状態で打つようにしています.これは,手首が必要以上に曲らないようにした結果ですが,この状態にしたとき,キーボードは最低,机の端から30cm以上離れていることになります.最近では奥行きをとらない液晶ディスプレイが一般的ですので,ディスプレイを奥の方に置くことができます.パソコンを操作しない時の作業スペースも十分に確保でき,常にコンピュータとキーボードが真正面にある環境を作ることができています.最近では1台のPCに2台のディスプレイを接続する場合もありますが,この場合はどちらか一方(筆者の場合は左側)を真正面に配置するのが良いでしょう.

特にありがちなこととして,机上の斜め前にPCの画面を置いて必要な時だけ首を向けて操作する人がいますが,目を悪くするばかりでなく体に多くの負担をかけるのでやめましょう.

効果的な練習方法
Lesson

はじめは「ポジション練習」でキーの位置を学習しましょう.
練習の基本は,「絶対に下を見ない」ことです.

慣れてきたらスペースキーを押してキートップのガイドを消して練習するようにしましょう.練習しているにも関わらず,なかなか覚えられないと感じる人は,キーの位置を覚える努力が大切です.覚えるまで根気よく練習しましょう.

メニューの中に「数字」もありますが,これはスキップし,後で練習しても良いかもしれません.ゆっくりでもキーの位置を覚えることができたら,速度を上げるための「ランダム練習」に移行しましょう.

次は「ランダム練習」で入力速度を上げる練習です.

「ポジション練習」と違って,「ランダム練習」は1分間の制限時間があります.練習時間が決まっているので練習している間は集中して練習しましょう. この練習での目標入力速度は概ね「100文字/分」程度だと思います.

それ以上にスピードを上げることもできますが,大抵の文章は英語にせよ日本語にせよ意味のある文章ですから,「ホームポジション」「上一段」「下一段」とその組み合わせが先の目標入力速度を越えるようになったら次の練習に移行してよいと思います.

仕上げは「英単語練習」と「ローマ字練習」です.

●英単語練習

「基本英単語練習」以外の練習項目は主にコンピュータのコマンドやプログラミングで使う練習項目ですので練習しなくても良いと思います. この練習での目標入力速度は概ね「250文字/分」です.

●ローマ字練習

ローマ字練習では,「ローマ字」入力による練習になります. ローマ字ランダム練習もありますが,「ランダム練習」で述べた理由もあるので,これはスキップし「ローマ字単語練習」から入って良いと思います.

母音は1文字,子音と組み合わせた文字は2文字以上で入力されるため,「打鍵数」と「入力速度」の2通りの結果が出ますが,記録されるのは「入力速度」の方です. この練習での目標入力速度は概ね「200文字/分」です.

修得できたかな?と思ったら
Advanced

「ローマ字単語練習」で最高入力速度が200文字を超えたら,ほぼ修得できたと考えて良いと思います.更なるスピードアップを目指して頑張りましょう.参考までに筆者のローマ字単語練習による最高入力スピードは310文字/分です.

おわりに
Conclusion

タッチタイプは一生使えるスキルとして,将来的には全ての人が当たり前にタッチタイプをする世の中がそれほど遠くない将来に訪れるでしょう.しかし人間は生まれながらにタッチタイプができる訳ではありません.新しいスキルを習得する喜びを身近に感じることのできる手ごろで実用的なスキルであるとも思います.タッチタイプを練習中の人やこれから勉強する人も楽しく学んで欲しいと思います.

(2006.11.2 更新 遠藤守)

講義等での利用実績
Use in Lecture

中京大学 情報理工学部
椙山女学園大学 2001年度-現在「コンピュータと情報」
東海学園大学 2000-2003年度「情報基礎I・II」
名古屋芸術大学 2000-2001年度「情報機器の操作」

参考サイト
Reference

美佳のタイプトレーナーのホームページ